YouTubeには「評価」という機能があります。
良いと思える動画を見れたら高評価を押してくれる事でしょう。
しかし、動画自体、または、動画投稿主の事が個人的に気にいらなくて低評価を押しまくるような人も中には存在しています。
さて、
- 心理的に見て、この荒らしはどうしてこのような事をするのか?
また、
- どういう影響をYouTubeに及ぼすのか?
深掘りしていこうと思います。
YouTubeで低評価する人の心理とは?
YouTubeの低評価は「匿名」で行える仕組みです。
ある程度YouTubeを見てきた人なら知っている人も多いでしょう。
つまり、顔も声も住所も性別も何も知られる事なく「低評価に1ポイント」入れる事が出来てしまうのが、現状のYouTubeなのです。
そしてやろうと思えば、複数アカウントを制作して「低評価にポイント入れまくる」という事すら可能なのです。
彼らが投稿者に低評価を入れてしまう、その心理を紹介します。
実は投稿者の事をよく理解していない
低評価の理由の1つは「嫌い」という事です。
そして、「嫌い」という感情を抱く人はどんな人でしょうか?
それは、表面上の事しか知らされていない・知らない人ではないでしょうか?
大抵の批判者は、証拠集めや実況見分的な事はしません。
ただ何となくYouTubeをぶらぶら散策していて、その中にあった動画を偶然にクリックして、その動画が気にいらなければ「低評価」する。
低評価をするまでの間に、考察や検証が入る余地はなく、ただ数分から、数十分の動画から判断を下す。
下手をすれば、投稿者の動画を適当に開いて低評価を押して回るものも居るでしょう。
そうやって評価を下します。
YouTuberには炎上する事が前提みたいな人も数多く居ますが、彼らのファンになっている人達はかなりの割合で「高評価」を押します。
それは、その投稿者の事を理解しているから。
例えばはっきりとモノを言うタイプのYouTuberは割と炎上しやすい傾向にあると思いますが、何本もその人の動画を見ているうちに、
- 「本音で語ってくれる」
- 「自分と同意見の部分がある」
- 「こんな人にも、意外な弱みがある」
- 「動画の作りが思ったより丁寧」
といった別の一面を垣間見る時が現れ、逆に好きになってしまう人も出るのではないか?と思います。
つまり、嫌いな何かは、良く知ると好きになる事だって普通に起こると言いたいのです。
自分が持っていない何かを持っている
お金をばら撒くスタイルのYouTuberが居ます。
美貌が武器のYouTuberが居ます。
現在とにかく大人気のYouTuberも居ます。
彼らは、大抵の普通の人が持ち合わせているものではなく「自分にしかないもの」で勝負しているYouTuberと表現できます。
それがもし嫉妬の対象にされたらどうでしょう?
欲しいけど手に入らないと感じる「財政力」「美しさ」「人気」を持っている人間が、もし画面の向こうに現れたら…?
荒らしないし、低評価する人に化けるのではないでしょうか?
こういう嫉妬心に駆られたものはとても扱いが難しいものです。
「私は嫉妬しているから批判しているのです」だなんて口が裂けても言えません。自身の恥の問題に抵触しますし認めたくありません。
であれば、やれる事は1つ、
バレない匿名性のある、遠まわしの嫌がらせ(低評価)をするのです。
YouTuberが自分に課していた制約を平気で破っている
自分に課している何かを平然と破るような型破りな何かが現れた時、人は批判したり攻撃したりする対象にしてしまう事があります。
例えば「お金は卑しい」と思っている人が「お金をばら撒くYouTuber」を見た時、どんな反応をするでしょうか?
「健康が一番大事。食生活は完璧なものでなくてはならない」と考えている人が「大食いするようなYouTuber」を見た時はどうでしょう?
自分に課していた条件に相反する活動をする人という事になりますから、そこで、批判したい・言いくるめたい・相手の間違いを正したい、と感じてしまうのです。
事件や事故を起こして大炎上するYouTuberに大量の「低評価」が付く時も同じです。
仮に、あるYouTuberが不倫事件を起こして炎上した時なら怒りに駆られた人は低評価を付ける事になります。
それは社会常識そのものや、それを守っている自分の価値観と違っているから低評価をしたくなるのです。
でも、
- もしあなたが現在進行形で不倫中だったら?過去に不倫問題を起こした事があった人なら?
- もしあなたが現在在住で一夫多妻制の夫だったら?
そういう案件を耳にしても「NO」とは言いにくくなります。自分を同時に否定する事になるからです。
- 自分に課した制約を平然と破る何かを見た時
- 自分が思う「常識」を破る何かが起きた時
低評価するのではないでしょうか。
こういう時に言い放つ言葉は「非常識」とかその手の言葉にります。
同調圧力に押された
禅問答的な事を言ってみたいと思います。
「人気の店だから、人気である。」
人気の出る要素があって人気になるのではなくて、人気が出ているから人気になるという意味です。
さて、低評価が連鎖反応的に出てきてしまう理由は何でしょうか?
それは「低評価が多いから、何となく低評価を押した」という物ではないでしょうか?
「低評価が多いし、そういう評価を受けて然るべき動画なんだな」と判断を下してしまっているのです。
何か高価な買い物をする時、大抵の人は「クチコミ」で検索します。
そのうえで人の評価を見て買うかとうか検討するのです。
それと同じで「低評価が多い」というだけで、心が低評価に思える方向に自然に引っ張られ、連鎖的に「低評価を押してしまう」のではないでしょうか?
素直な評価・期待と実際の動画の差異
ここまで心理的な要因を幾つか述べてきましたが、最後は全うな低評価について述べておきます。
- 素直に質の悪い動画だなと思われた時
- サムネイル・タイトルに対して中身が伴っていない時
こういう時に「全うなクレーム」として批判したくなるものです。
そういう人であれば大抵の場合コメント欄に自分の意見を置いていくものです。
- 音声が悪い
- 画質が粗すぎる
- 重要な部分が撮影できていない
- サムネイル・タイトルに対して中身が伴っていない
と。
この手の人は、ちゃんとした自分の意見があるうえ全うな意見だと思えているのですから、動画の悪い部分を指摘する素直なコメントを残す傾向にあります。
YouTubeの低評価荒らしには意味があるのか?について
低評価される事で影響されると”勘違い”されている2つの事実をお伝えします。
それは、
- 低評価ではYouTuberがBANされない
- 低評価で広告を剥がせない
この2つです。
…厳密には「低評価で広告の数が減る」と言われていますが、非表示までいきません。
では低評価で何が変わるか?と言われたら、
- あなたへのオススメ動画に出にくくなる
- YouTubeの急上昇への非表示
です。
つまり低評価をする意味はそこまでないのです。強いて影響が出る部分と言えば「オススメ動画」に出なくなる事による拡散力の減退でしょう。
せいぜいネットで悪い意味で話題になる程度で、動画投稿が出来なくなったり、広告を剥がされて投稿できなくなったりしたりしたという話は殆ど聞きません。
被害のほどは、コメント欄が荒れる事くらいです。
詳しくは低評価の影響を述べた下記記事をご覧ください。
▼YouTubeの「低評価」の【影響&特定されるか?】の話▼
まとめ
低評価する心理は、
- 投稿者への理解の薄さ
- 自分に無いものを持っていた嫉妬心
- 社会常識が無いと感じた時の怒り
- 同調圧力
- 素直な評価・期待と動画内容の悪い意味での落差
これらが要因だと考えています。
あなたが動画投稿者であっても、低評価を見て悲しい気分になったとして気にする必要は余りないのではないでしょうか?
好きなように低評価は出来る仕組みですし、低評価されても動画の収益化に大きな影響は出ず、動画が消されるなんて事もありません。
アンチは居ても実害に及ばないのですから、気にせず動画投稿をするなり、市長を継続されるのが良いかと思います。
なお、低評価をする事の影響、および投稿する人の匿名性はどのようなものか?について以下の記事で纏めています。